【1分解説】研修の効果を最大化する目標設定の方法とは?
Robert O. Brinkerhoff氏の調査によると、 研修で学んだことを実際の業務に生かせたと答えたのは、平均12人中2人でした。
なぜ研修の有効性が低いのか?どんな要因が研修の有効性に影響するのか?
研究者は、この問題に100年以上も取り組んでおり、さまざまな要因について繰り返し実証実験を行ってきました。
結果、【参加者(受講生)】、【研修デザイン】、【組織】の3つの要素が、研修の有効性にとって非常に重要であるということがわかりました。
では、研修効果を高めるために最初に何をすれば良いでしょうか?最初の一歩はどこからスタートすれば良いでしょうか?
効果的な研修への第一歩ー目標設定
目標設定?当たり前すぎるじゃないか、と思う方がいらっしゃるかもしれないですが、実は目標設定は研修を成功させるためにとても大事なことです。
みなさんの研修の目標はどのように設定していますか?
Goethe once put it succinctly: “Knowing is not enough; we must apply. Willing is not enough; we must do.”
知ることだけでは充分ではない、それを使わないといけない。やる気だけでは充分ではない、実行しないといけない。ーGoethe
研修の目標は、ビジネスの成果・パフォーマンスに繋がらないと意味がない。
研修の目標は、必ずアクション・行動変容で表現すべきです。
研修の目標を「アクション」「行動変容」で表現すると、その目標がより明確になります。
例えば、セールストレーニングの場合、よく「セールススキルの向上」や「顧客の信頼の獲得」といった目標があります。
この目標に対して、研修に関わるすべての人(参加者・トレーナー・上司など)が同じような認識をもつことができていますか?これらの目標は測定可能ですか?
「Yes」とは答えにくいかもしれないですね。
それでは、こちらの例を見てみましょう。
先ほどのセールストレーニングでいうと、「研修後、商談交渉にクロージングテクニックを使用することでクロージング率を20%向上させることができる」という目標はいかがでしょう。
研修の効果がより明確になりましたね。 この目標から、研修の参加者と企業にどんなメリットがあるか(利益の20%向上)、 それがどのような具体的な行動で達成されるか(クロージングテクニックの適用)がわかります。
研修の目標は、関係者全員が自分がどこに向かっていて、何が得られるかを確実に知るために設定されるべきです。これが研修後高い効果を得られるための出発点です。
今年の新人フォローアップ研修はどんな目標を設定しましたか?
その目標に具体的な行動、アクションが含まれていますか?
これを機に、皆さんも自分の研修目標を見直してみてはいかがでしょうか。
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