【ATDレポート】バーチャルファシリテーション情報まとめ

UMUが唯一のHeadlineスポンサーを務めたATD Virtual Conference2020(2020年6月1日〜2020年6月5日)が終了しました。バーチャル環境でのコミュニケーション/ トレーニングに関連するトピックがとても多い状況が見られ、やはり学習や仕事がオンライン化される中でどのようなコミュニケーションやトレーニング方法が有効なのか、どのようなリーダーシップやスキルが求められていくのか、ということがキーメッセージの1 つとして発信されていました。

本記事では特に「バーチャルファシリテーション」に関する2人の登壇者のセッションについて共有します。新型コロナウイルスの影響で急遽研修や業務のオンライン化をされたお客様も多数いらっしゃいますので、ご参考になりましたら幸いです。

Secrets of Master Virtual Trainers: 5 Keys to Online Classroom Success(マスターバーチャルトレーナーの秘密:オンラインクラスを成功させる5つの鍵)ーCindy Huggett

バーチャルトレーナーの第一人者、Cindy Huggettによるセッションが今年も開催されました。

Virtual Training Tools and Templates” や “The Virtual Training Guidebook.”などの著書が有名で、UMUメンバーもCindyの本から学んでいますが、今回のセッションの中ではバーチャルトレーナーとしてクラスを成功させるためのコツを5つ紹介していました。

1. 十分な事前準備(ADVANCE PREPARATION)

オリンピック選手のように準備をしていますか?1回1回のイベントについて、標準的・技術的・余分な準備をする必要があります。さらに、事前に参加者の適切な期待値をセットするように準備するべきです。

2. 参加者のエンゲージメント(AUDIENCE ENGAGEMENT)

バーチャル上での出席者は孤独や不確実さや混乱を感じています。ログインした瞬間から参加者のエンゲージメントを高めるように以下を心がけましょう。
・オープニングを面白いアクティビティで始めること
・期待値を設定すること
・対話を生み出すこと
・ソーシャルな繋がりを促すこと
・チャットなどのツールを使うこと
・4分に1回インタラクションをとること

3. マルチタスクでの進行( MASTER MULTI-TASKING )

オンライン環境のペースは速いです。この速いペースの中でしっかりと進行していく力はバーチャルトレーナー・プレゼンター・ファシリテーターの鍵となるスキルです。常に参加者に焦点を当て、いつ次のコンテンツや活動に移行するのかを見極める練習をすることが重要です。

4. スムーズな音声と映像(SMOOTH AUDIO & VIDEO)

話し手の音声は最も重要なポイントです。クリアな音声になっていることを十分確認し、声のボリューム・ピッチ・トーン・息・スピーチの速さに最大限注意しましょう。

また、ウェブカメラの前にいるときには、前方のライト・目の位置・距離・あなたの背景に注意を払いましょう。

5. 十分にテクノロジーに慣れておく( TAME THE TECHNOLOGY)

落ち着いて深呼吸をしましょう…技術的な問題は必ず起きます。事前に準備をしましょう。問題が起きてしまったらトラブルシューティングは短い時間とし、解決できない場合にはプランBに移りましょう。

New Spectacular Virtual Classroom Activities:(バーチャルクラスでの新しく素晴らしいアクテビティ)ーKassy Laborie

Kassy LaBorieのセッションでは、バーチャルクラスにてすぐに実践できる具体的なアクティビティが多数紹介されていました。その中から抜粋していくつかご紹介します。

Kassy LaBorieはバーチャルクラスのマスタートレーナーで、トレーナーの育成等を専門としています。Zoom, WebEx, Adobe Connectなど様々なビデオ会議システムに精通していて、KassyのHPでは各ツール利用時のTipsなども配布しています。
ここでは、その中でもアクティビティを実施する際の具体的な検討ポイントについてご紹介いたします。

1. ゴールや目的を明確にすること

何がどんな状態で達成されるべきなのかを明らかにしましょう。

2. ソーシャルなアクティビティを取り入れること

他の参加者と協力して完成するアクティビティや競争などを適切なポイントで入れるようにしましょう。

3. インタラクションを機能に落とし込むこと

それらのインタラクションを実現するための適切なオンラインツールを選択しましょう。
【具体的なアクティビティ例】
*ATD Virtual Conferenceのウェブサイトでは現在もセッションの録画や資料を見ることができます。
● 参加者の思考プロセスを把握・共有するアクティビティ
アクティビティ内容:1枚のスライドに5つほどのランダムな絵や写真を載せ、それらを
関連付けるアクティビティ。挙手した参加に発表していただく。
1. ゴールや目的:
その場の参加者の思考プロセスを互いに理解し共有する
2. ソーシャルなアクティビティ:
参加者同士の対話を通し、思考を深堀りし学び合う。
3. 機能:
パワーポイント/ Web会議システムの画面共有/ 共有画面への描画/ 挙手機能etc

バーチャルクラスの運営方法としてインタラクションを多く入れていくという主張は、Cindy Huggett、Kassy LaBorieとも同様です。Kassyはエンゲージメントを高める方法を著書「Engage and Interact」の中でもより多く紹介していますので、ご興味のある方は手に取られてみてはいかがでしょうか?

以上、ATD Virtual Conferece2020のバーチャルファシリテーションに関するセッションから直ぐにでも取り入れていただける内容についてご紹介させていただきました。
今後増々、バーチャルトレーニングが、日常的な研修運営スタイルになってまいります。
是非、その場をより効果的に運営していくためのバーチャルファシリテーションスキルの獲得をニューノーマル時代のスキルの一つとしてご検討ください。

UMUは、バーチャル空間における双方向のやり取りをパワフルにサポートする機能もご提供しております。そして、私達UMU自身もバーチャルファシリテーションについて学び続けながら、皆様をよりサポートしていけるように努めてまいりますので、是非ご期待ください!

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私達UMUは、企業様向けに研修のオンライン化やリモート学習の無料相談会を毎日実施しております。
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