コーチングで部下育成するメリット&考え方!具体的な5つのステップ
「ティーチングとコーチングの違いって何?」「うまく部下を育成する方法が知りたい!」とお悩みの方も多いでしょう。
部下の行動をサポートするための『コーチング』は、部下育成において大きな成果が期待できます。
今回はコーチングとティーチングの違いや、部下育成にコーチングが必要な理由を紹介。
またコーチングの基本的な考え方や方法もあわせて解説しているので、一からコーチングの方法を学ぶことができます。
正しいコーチング方法で部下を育成して、業務のパフォーマンスを上げていきましょう。
部下育成する!コーチングとティーチングの違いは?
ティーチングは『教える』ことに特化した手法ですが、コーチングは教えるのではなく『フォロー』と言えるでしょう。
たとえば部下がある問題に悩んでいたとします。
そこで問題の解決法や答えを教えるのが「ティーチング」。
しかしコーチングは部下に答えを教えず、「問題点は何か?」「次にすべき行動は何か?」と問いかけるなど、あくまで部下が問題解決にたどり着くまでのフォローを行います。
つまり、まったく知識がない部下に対して知識や情報を教えるのが「ティーチング」、部下が知識を持っている状態で問題解決までフォローするのが「コーチング」です。
コーチングを部下育成の手法に取り入れるメリット3つ
コーチングを部下育成の手法として取り入れるメリットは、大きく3つあります。
- 部下が積極的に行動するようになる
- 生産性アップに役立つ
- 部下の傾向や適正が分かるようになる
一見コーチングは「自分で考えろ」と部下を突き放しているように見えますが、決して教えることを放棄しているわけではありません。
コーチングだからこそのメリットがあるので、詳しく見ていきましょう。
部下が積極的に行動するようになる
コーチングはティーチングとは違い、部下自身の力で答えを見つける必要があるため、部下が積極的に行動できるようになるでしょう。
答えを教えることは簡単ですが、それでは部下が自分自身で考える力や問題解決までのプロセスを学ぶことができません。
しかしコーチングはあくまで部下が主体となり考える必要があるため、自分で調べたり行動したりする力を身につけることができるでしょう。
生産性アップに役立つ
コーチングは部下を育てるだけでなく、コミュニケーションの活性化が見込めます。
コミュニケーションの少ない現場では「部下の仕事がどこまで進んでいるのか」「ほかの社員がどんな案件に関わっているのか」ということが把握できないケースもあるでしょう。
しかしコーチングによってコミュニケーションが活性化すれば、自分は今何をすべきなのか理解できるだけでなく、他の社員への適切なフォローができるようになります。
つまりコーチングは業務を円滑に進めて、生産性を高めることにつながるでしょう。
仕事をする上で認識の違いが起きないよう、正しいコミュニケーション方法を学ぶコミュニケーション研修が多くの企業で行われています。コミュニケーションでお悩みの方は、コミュニケーション研修はどんな目的で行うのか、またどのような内容にすればいいのかを詳しく解説しているので、UMUの記事『コミュニケーション研修の目的とは?研修に取り入れたいゲーム3選』をご覧ください。
部下の傾向や適性が分かるようになる
コーチングを行うことで、部下がどのような考えを持っているのか、また得意不得意が分かるようになります。
部下の適性を正確に把握できれば、部下を最適な部署や業務に配置することが可能。
自分の傾向や適性に合った部署や業務に配置されることは、部下にとっても大きなメリットがあります。
業務の効率や働きやすさの向上はもちろん、離職を考える可能性が低くなるでしょう。
2022年度の新人育成は「コミュニケーション接点のデザイン」が鍵
2022年度の新人育成は「コミュニケーション接点のデザイン」が鍵部下育成・人材育成に役立つコーチングの考え方4つ
部下育成や人材育成に役立つコーチングの考え方は以下の4つが基本です。
- 一方通行にならないようにする
- マンツーマンで行う
- 短期間で終わらせない
- 答えや結論を押し付けない
上記のポイントに気をつけることで、コーチングの効果が出やすくなるでしょう。
ではそれぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
一方通行にならないようにする
コーチングを行うときは一方通行にならないように注意しましょう。
いくら正しいアドバイスやフォローも、役に立たなければ意味がありません。
またフォローが一方通行になってしまうと、コーチングではなくティーチングになってしまいます。
そのため、コーチングを行う際は双方向のコミュニケーションを心がけましょう。
会話を大切にするのはもちろん、部下が相談しやすい環境を作るのもコーチングにとって重要。
普段から風通しの良い会社、部署になるよう、取り組んでいく必要があります。
マンツーマンで行う
コーチングを行う際は、複数人ではなくマンツーマンで行うようにしましょう。
というのも、フォローの内容や考え方は指導者によって違うので、複数人でコーチングを行うと部下が混乱してしまう可能性があるからです。
「新入社員に業務のやり方を教える」「マナーやコミュニケーションを教える」など、仕事や社会人の基礎的な部分に関しては複数人で行うことも可能ですが、コーチングには不向き。
コーチングを行う際は、部下の適性や考え方を知り、その部下に合ったフォローを行うことが大切です。
つまりコーチングには、ティーチングにはない深い関わりやコミュニケーションが必要と言えるでしょう。
信頼関係をいち早く築くためにも、コーチングはマンツーマンで行ってください。
部下とのコミュニケーションが苦手で難しいと悩んでいる方は、ダメ上司に見られやすいNGコミュニケーションも併せて紹介しているので、UMUの記事『部下とコミュニケーションを図る!得られる効果・上手く取る方法5選』をご覧ください。
短期間で終わらせない
先述したとおり、コーチングを行うためには信頼関係を築くのが大切です。
ただし良好な関係を短期間で築くことは難しいため、コーチングを行う場合は1回や短期間で終わらせないようにしましょう。
また部下の行動や考え方は1回の指導で変わることはまずあり得ません。
継続して行うと積極的な行動や自発的な思考が定着しやすいでしょう。
答えや結論を押し付けない
コーチングを行う際は結論を押し付けないように注意しましょう。
上司は部下よりも経験や知識があるため、トラブルへの対処法や効率的な業務のやり方を知っています。
しかし上司にとっての結論が部下にとって必ずしも最適とは限りません。
また結論を押し付けると、部下自身が考えて行動するキッカケを奪うことにつながります。
結果的に部下の成長につながらないので、最適な答えを知っていても結論を述べるのは避けましょう。
あくまでも部下に合った考え方や行動ができるよう、フォローすることが大切です。
部下の成長に伸びしろを感じないと悩む方や部下育成に興味のある方は、UMUの記事『デキる部下を育成するポイント5選!育て方が上手い企業ほど成長する』で、部下育成で失敗するパターンやおすすめの研修も併せて紹介しているので、ぜひご覧ください。
コーチングの進め方や流れとは?5ステップをチェック
コーチングは段階を踏んで部下と信頼関係を築いていく必要があります。
おもに以下の5ステップで進めると、スムーズにコーチングを進めることができるでしょう。
- ヒアリング:部下の考え方やスキルなど、現状を正しく把握する
- ゴールを決める:理想の状態を明確化する
- 問題点を洗い出す:現状からゴールを目指すには何をすべきか、どんな問題があるか
- アクション:適切なフォローでコーチングを行う
- 振り返り:一定期間が終わったら振り返り、足りない部分をフォローする
以上のステップを繰り返し行うことで適切なコーチングが実現するだけでなく、指導内容もブラッシュアップしていけるでしょう。
コーチングに役立つラーニングプラットフォーム!
社員が一定のクオリティの教育を受け、より効率的に学習するため、eラーニングが注目されています。
eラーニングはコーチングとはまったく関係がないと思うかもしれませんが、実は近年、基礎知識をeラーニングで行い、実務をOJTで行う「ブレンディッドラーニング」を採用する企業が増えているのです。
ラーニングプラットフォームである『UMU』は最新テクノロジーを使った学び方・教え方、ワンストップの双方向オンライン学習が実現します。
またAIが学習の状況に合わせて最適なフィードバックを行ってくれるのも、UMUの大きな特徴。
オンライン学習とコーチングを組み合わせることで、より効率的に部下育成が可能になるでしょう。
UMUの詳しい活用法は、以下のページで資料を無料ダウンロードしてみてください!
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2022年度の新人育成は「コミュニケーション接点のデザイン」が鍵
2022年度の新人育成は「コミュニケーション接点のデザイン」が鍵まとめ:コーチングは自発性のある部下育成につながる!
コーチングは結論を教えるのではなく、部下の行動や思考をフォローすることで、自分で考えて行動する人材の育成が目指せるでしょう。
ただしコーチングは部下の考えや適性を理解した上でのフォローが重要。
そのため、コーチングはマンツーマンで行い、コミュニケーションを欠かさないようにしましょう。
また効率的に部下育成するなら、eラーニングと組み合わせた指導がおすすめです。
労力やコストを最小限に抑え、企業全体の生産性アップにつなげていきましょう。
研修が終了してから行うフォローアップ研修も重要となってきます。
フォローアップ研修について興味のある方は、フォローアップ研修を行う理由や、どんな内容がベストなのかを詳しく解説しているので、UMUの記事『フォローアップ研修を行う目的は?おすすめの内容とカリキュラム3つ』を参考にしてください。
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