教育のデジタル化とは?導入する5つのメリットと今後の課題
教育のデジタル化が急ピッチで行われる中、ついていけるか自信がない方は少なくないはずです。そもそも教育のデジタル化は必要なのか?課題はないのか?この辺りを把握しておかないと、周りに置いていかれてしまう恐れもあります。
今回は教育のデジタル化に焦点を当て、期待できるメリットから課題への取り組みまで詳しく解説します。教育現場が大きく変わろうとしている今、置いていかれないように、しっかり把握しておきましょう。
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教育のデジタル化とは、教育現場におけるICT(情報通信技術)環境を整えることを目的とした政府方針です。教育現場でのICTにはパソコンや電子黒板、無線LAN、デジタル教科書などがあります。
実際に、教育をデジタル化にすることで、教育活動がどのように変化するのでしょうか?
例えばデジタル教科書は、紙の教科書からパソコンやタブレットなどの電子機器で読めるようにした教科書です。紙の教科書は読むことしかできませんでしたが、デジタル教科書は一部分を拡大したり動画を見られたりします。他にも音声再生や図を動かす、保存機能など、機能が充実しています。
またデジタル教科書は、問題の答えを直接書き込み送信することも可能です。答えは1台の端末に送られるので、教師は生徒一人ひとりの習熟度を管理しやすくなり、きめ細かい指導ができるようになるのです。
教育のデジタル化について理解したところで、続いては期待されるメリットについて見ておきましょう。
教育のデジタル化に期待される5つのメリット
日本だけでなく世界的に教育のデジタル化が進んでいるのには、下記5つのメリットがあるからです。
- 視覚・聴覚を刺激する学び|より分かりやすい授業を実現
- 双方向型の学び|教育の質が向上する
- デジタル機器に慣れる|21世紀スキルへの対応
- 教職員の業務効率アップ|負担を軽減できる
- ペーパーレスを実現|生徒の通学時にかかる負担を軽減
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
①視覚・聴覚を刺激する学び|より分かりやすい授業を実現
教育がデジタル化すると、タブレット端末を使用して学ぶこととなります。タブレット端末は、黒板や教科書よりも文字・模式図がカラフルで、精密な図や写真を見ながら学べます。自分で図を動かしたり、動画を見たりすることも可能です。
人が情報を得るとき、視覚・聴覚・話す内容の中で最も身につきやすいのは、視覚から得た情報です。タブレット端末による視覚や聴覚を刺激する学びは臨場感があり、習得しやすいでしょう。
さらに、文字の拡大や読み上げ機能があることで、学習障害や視覚障害のある生徒にとっても、学びやすくなっています。
②双方向型の学び|教育の質が向上する
従来の教育といえば、教師が一方的に教える座学が一般的でした。しかし座学は、理解力を確かめるにはテストを実施するほか術がなく、生徒一人ひとりの習熟度を把握するのは容易ではありません。
教育のデジタル化では、双方向型の授業やアクティブ・ラーニングが可能になります。タブレット端末には直接書き込み送信できるので、教師は1台の端末で生徒全員の習得度を把握できます。
また双方向型の授業では、教師と生徒の両方が発信となります。生徒からの意見を求める機会が増えるので、生徒自らの学ぶ意識を高められます。
③デジタル機器に慣れる|21世紀スキルへの対応
今の時代、タブレットやパソコンなどデジタル機器を使いこなせないと、不便なことは多くあります。社会においても業種に関わらず、多くの企業がデジタル化を進めています。デジタル機器に慣れておくことで、ストレスを感じずに生活できるようになるでしょう。
また期待できるメリットは、操作への慣れだけではありません。デジタル機器を使いこなせると、情報処理においてもスムーズに行えます。
ネットから得られる情報は常に膨大です。その中から、必要な情報を汲み取り、処理するスキルが求められます。情報処理のスキルは突然身に付くものではないので、早い段階から学ぶことが大切です。
④教職員の業務負担を軽減|生徒と向き合う時間が増える
教育のデジタル化には、教師の業務負担を軽減する効果も期待されています。例えば、紙で行っていた業務はタブレット端末で行えるので、準備する手間を省けます。また授業中は、板書する機会が減らせますし、教師間での資料の共有も容易となるでしょう。
さらに、教職員の業務負担を軽減できれば、生徒と向き合える時間も増えます。コミュニケーションが活発になることで、生徒が抱える悩みにも気づきやすくなり、早期解決できる可能性を高められます。
業務をこなすことでいっぱいいっぱいになっていた教師にも余裕が生まれれば、周りに目を向けやすくなることでしょう。
⑤ペーパーレスを実現|生徒の通学時にかかる負担を軽減
教科書やノート、学校で配付されるプリント類はすべて紙の媒体です。1つ1つは軽くても、束となれば重く、通学時に負担となりやすいです。事実、教科書やプリント類の重みにより、肩こりを訴える子どもは少なくありません。
デジタル化によってペーパーレスになると、通学時の負担を軽減できます。また物をなくしたり、忘れたりすることもなくなります。
さらに、教育のデジタル化は、環境においても良い影響があるといわれているのです。紙や鉛筆などの文房具、チョーク、ペンなどが必要なくなれば、資源の節約につながります。
環境問題が深刻となっている今、環境のためにも教育のデジタル化はよりスピーディーに進められるべきともいえるでしょう。
UMUの記事『オンライン学習といったらZoom?Eラーニング?』では、オンライン学習の全体像をつかみ、オンライン学習の環境整備を見直そう、もしくはこれから新たに整備しようといった皆様に向けた記事になっているので、ぜひ参考にしてください。
教育のデジタル化は課題が山積み!?今後の取り組みについて
教育のデジタル化には期待されるメリットがある反面、課題もあります。解決するために、今後は下記のような取り組みが必要といえます。
- 教育格差が懸念!ネットワーク環境の整備
- 教職員の知識不足による負担増!研修の実施
課題と取り組みに関しては、たとえ教育関係者でなくても、学生のいる家庭にとっては気になる部分です。それぞれ詳しく解説します。
教育格差が懸念!ネットワーク環境の整備
家庭や地域でのネットワーク環境によっては、教育格差につながる恐れがあります。教育のデジタル化を進めるにあたり、快適なネットワーク環境は必要不可欠です。ネットワーク環境が悪ければ映像がストップしたり、送信するのに時間がかかったりと、授業が大幅に遅れる可能性があります。
また使用する端末は、家庭学習でも使われます。学校だけでなく家庭内におけるネットワーク環境を整えることも大切です。
子どもたちが同じ条件のもと学習ができるようにするためには、ネットワーク環境の整備が必須課題となります。
教職員の知識不足による負担増!研修の実施
デジタル化が進めば教師の負担を軽減できるのは明らかです。しかし、パソコンに不慣れな教師にとっては、慣れるまで大きな負担となります。
また影響が受けるのは、教師だけではありません。教える立場である教師がしっかり把握できないと、生徒にも影響を及ぼすこととなるでしょう。場合によっては、教育格差につながる恐れもあります。
対策としては、デジタル化にあたり、教師を対象とした研修も必要となるでしょう。ICTの専門教育を受けることができれば、教師間の理解・解釈にばらつきは生じにくくなります。
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引用元:UMU公式HP
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世界で教育のデジタル化が進む中、日本は普及に遅れが生じていました。そこに、新型コロナウイルスの感染拡大によって、学校は一斉休校。オンライン授業も普及していなかったので、多くの学校では、休校期間中は何も対処することができませんでした。
皮肉にも新型コロナウイルスは、教育のデジタル化の重要性を気づかされるきっかけになったのです。
現在、教育のデジタル化は急ピッチで進められていますが、解決できていない課題が残っているのも事実。適切に対応しなければ、教育現場を困惑させてしまいます。デジタル化を始めるときは、困惑させないためにも、スムーズに導入できるよう配慮しましょう。
UMUの記事『社員教育にベストな方法とは?計画から実施までの5ステップ』では、社員教育の計画から実施までをわかりやすく解説しているので、デジタル化を始めるに当たってぜひ参考にしてください。
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