オンライン時代の新入社員を即戦力に!② 優れたリーダーを育成する環境の考え方・作り方-Webinar 開催レポート-
会社の未来を牽引していく若手のリーダー達を育成することは、社員教育の重要な目的の一つでもあります。なぜならば、間違った方向性を持ったリーダーがチームをまとめる事で、会社全体が大きな損失を被ってしまうことさえありえるからです。
新入社員教育においては、そういった懸念事項も踏まえた上で、優れたリーダーを育成するための環境作りにも配慮する必要があります。
前回「オンライン時代の新入社員を即戦力に!ーOJTをどう改善していくかー」という内容をテーマに、人事ジャーナリスト・グローバル人事コンサルタントの松本利明氏のオンラインセミナーについてレポートいたしました。
(詳細はこちらをご覧ください。)
今回は、その第2回目。
外資系にも日系にも精通した松本氏のグローバル的な視点から、どうやって優れたリーダーを育成していくべきかについて分かりやすく解説して頂きました。
会社のビジョンと現場の現状のジレンマをどう克服するか?
企業の経営者は、将来を見定め会社の全体像を見ながら、これからの方向性を決定していきます。
また部長は、社長が描くビジョンに向かって部下達を導いていきます。
しかしながら課長以下の社員にとっては、現場において今目の前にある問題を解決することが第一の職務であり、今の会社の枠組みの中でいかに改善していくかということにフォーカスが置かれがちです。
そういった理由から、現場の視点でリーダーを選ぶと、現状に対応できる能力に秀でたリーダーを中心に選出されてしまい、将来を見越したイノベーションを起すリーダーが選ばれることが難しくなってしまいます。
例えば、人材管理に関してとても優れたパフォーマンスを上げている人材だからといって、海外オフィスのリーダーに抜擢し、海外赴任をさせてしまうと、環境の変化に対応できず体調を壊してすぐに帰国してしまったりすることが起こりかねません。
何事も適材適所が重要。
ビジネスのフェーズに応じて、それぞれの資質を持つ人をリーダーとして選出することが大切なのです。
リーダー育成の質・確度・速度をさらに高めるために
それでは優れたリーダー候補を育成するにあたって、実際にどうやって指導を行っていけば良いのでしょうか?
通常、リーダー候補を育成するには、OJTの一環として現場の上司や先輩リーダーが指導にあたるのが一般的だと思います。
しかしながら、その場合新しい視点や価値観を持ったリーダーが生まれにくくなってしまいます。それには以下の理由があります。
①現場OJTでリーダー育成を行うと、日常業務がメインになってしまうため、学んだ内容を実践する時間的余裕がなくなってしまう。
②職場の上司はオペレーションに関しては優れているが、トランスフォーメーションの視点で指導を行った経験に乏しいため、リーダー候補の育成が難しい。
③私たちは「成功したこと」を繰り返しがちで、「失敗」をさけようとするため、新しいことに挑戦するリーダーが生まれない
過去に成功した事例をもとにリーダー研修を行うと、どうしても今までのやり方を追従するリーダーに育ってしまい、新しいことへ挑戦するグローバルな視点が育ちにくい環境が生まれます。
こういった状況を避けるためにお勧めしたいのが、外部から専門の講師やコーチを招くことです。
従来のOJTを改善して、社内にイノベーションを起こすためには、会社にとって新しい知識を積極的に取り入れる必要があるのです。
UMUの記事『教育とトレーニングを強化する2つの「リーダーシップ」とは?』では、グローバルチームのブログから、教育とトレーニング強化についての記事を紹介しているのでぜひ合わせてご覧ください。
あらゆる角度からフォローすることで未来型のリーダーを育てる
とはいえ外部講師を選定する際に気を付けたい点がいくつかあります。
外部講師では、どうしても社内の細かい状況まで把握することが難しく、どういった講師を選定するか悩まれるかと思います。そこで外部講師の選定には、以下の点に気を配りましょう。
①オンライン、リモートでの講義ややり取りに慣れている講師
②気付きや示唆に加えて、「どうやって」を具体的かつシンプルに教えるノウハウがある講師
③ダメ出しではなく、赤入れがちゃんとできる講師
④事務局だけではなく、コーチ/フィードバッカ―などと垣根なくプロジェクト的に一緒に動ける講師
とはいえ、会社の業務にピッタリ合った、具体的かつ再現性がある「どうやって」を教えられる外部講師を探すのは至難の業です。
そこで、外部講師を活用しながら、同時に社内のリーダー研修のノウハウをストックしていくことがリーダー研修を成功に導くカギになります。
例えば、格闘技ゲームをやった事がある方なら分かりやすいかもしれませんが、「技」「力」「速さ」それぞれのステータスが異なるキャラクターがいて、戦う相手に対抗できるステータスを持った自分のキャラクターを選ぶことで、強い相手にも打ち勝つことが可能になります。
人材育成も同様に、実際に誰が効果的な指導をしているか、どれだけの数を育成してきたか等の情報をストックしておくことで、育成したいリーダー像に合った指導者を選抜して、外部講師と協力をしながら未来型の理想のリーダーを育成していきましょう。
さらにオンラインセミナーの後半では、UMUを活用した大手製薬メーカー様のリーダーシップトレーニングなどを具体的に紹介しながら、クロスOJTの導入法やリーダーの育成方法をご紹介させて頂きました。
実際の活用例を参考にされたい方は、セミナーの様子を録画した動画を準備しておりますので、どうぞお気軽にこちらまでお問い合わせください。
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UMUの記事『ニューノーマル時代のリーダーシップと人材育成Webinar開催レポート』 では、これからの時代、何が求められるかなど新しい時代のリーダーシップにご興味のある方向けに開催したWebinarのレポートを紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
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