マイクロラーニングの新しい形「フロー型」の学びとは?ー Learning In The Flow Of Work

みなさん、こんにちは!

先日開催されたマイクロラーニング体験セミナーの中で、「フロー型」のマイクロラーニングについてご紹介しましたが、「フロー型」の学びが注目された背景についてより詳しく知りたい方のために、今日は、そのコンセプトを提唱したBersin氏のコラムを紹介させていただきます。

職場研修をより効果的に変えたい方や、これからマイクロラーニングを実践されたい方など研修・人材育成・人材開発に関わる方々にとって参考になれば幸いです。

 

UMUの記事『マイクロラーニングとは?特徴やデメリット・おすすめ活用シーンを紹介』では、マイクロラーニングの特徴やおすすめの活用シーンについて紹介。また、効果的にマイクロラーニングを実践するために、知っておくべきメリットやデメリットも解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。


本題に入る前に、少しラーニングテクノロジーの歴史を振り返ってみましょう。

80年代:PC時代

研修コースをDVDやCD-ROMに格納し、PC上で再生するトレーニング方法が誕生。
当時は1つのコースは数十万ドルのコストがかかりましたが、
教師よりもスケーラビリティが高いため、多くの企業がその方法を選びました。

CBT Systems(現在のSkillsoft)は当時で有名なコンテンツベンダーの1つでした。

90年代: E-Learningの誕生とLMSの繁栄

90年代は「オンライン大学」と「オンラインコースカタログ」のコンセプトが誕生。
クラスルームの研修内容をインターネットを通じてオンラインライブラリーに格納し、
学習者は LMSを介してコースにアクセスするトレーニング方法が普及し始めました。

CornerstoneOnDemand、Centra、Click2Learn、Interwise、NetG、Plateau、Saba、Skillsoft、SumTotalなどのITベンダーは当時急成長を見せていました。

20年代: タレントマネジメントシステム・HCMシステムとの統合

20年代は「システム統合」というキーワードが注目されていました。

Authoras、Cornerstone、Saba、SuccessFactors、SumTotalなどのベンダーは、学習システムを企業内の他のHRシステムに組み合わせて、職務管理、業績管理、コンピテンシー管理などの機能が学習システムに追加されるようになりました。

多くのLMSベンダーのスタンドアロンの製品販売が難しくなってきていることが、
このトレンドシフトの背景でした。

<出典:A New Paradigm For Corporate Training: Learning In The Flow of Work>

そして、2009年ごろ、「マイクロラーニング」という言葉が誕生。

Grovo(2010)、Axonify(2011)、DegreedとPathgather(2012年)、Edcast(2013年)、マイクロラーニングツールを提供するベンダーが次々と市場に参入しました。

多くのマイクロラーニングコンテンツを提供するベンダーは、NetflixやSpotifyのように、学習コースをプレイリストやコンテンツチャンネルとして定義しています。 ユーザはチャネルまたは興味分野を選んで閲覧し、閲覧履歴ベースにコンテンツがお勧めされます。

Cornerstone、Oracle、Skillsoft、Workday、SAPの次は、Degreed、Design2Learn、Edcast、Fuse、Pathgatherなど新しいベンダーの勢いが増しています。
どのプラットホームもNetflixのコンテンツライブラリーとよく似ています。

 

UMUの記事『マイクロラーニングはモバイル優先にすべき』では理想のマイクロラーニングについて考察しているので、ぜひ合わせてご覧ください。


しかし、学習コンテンツと音楽やテレビ番組が大きく異なる点を意識してほしいです。
学習者は楽しまれるために学習コンテンツを見ているわけではなく、新しい情報や知識を知るために、そして新しいスキルを身につくために見ています。

現在、多くの学習プラットフォームは
Spotify、Netflix、Xfinity、Facebookなどのコンテンツプラットフォームと似たような仕組みで設計されています。
例えば、「チャネル」、「トピック」、「推奨」、「おすすめコンテンツ」など、コンテンツプラットフォームと似たような仕組みが多く見られています。

しかし、ここで意識してほしいのは、コンテンツプラットフォームの目的は可能な限りユーザに多くのコンテンツを消費させることです。
広告収入を得るために、ユーザがプラットフォームで費やした時間をできる限り伸ばそうとしています。

しかし、学習プラットフォームの目的は違います。

学習者が学習コンテンツに「中毒」することを望んでいるわけではなく、

知識やスキルを学び、そして仕事に戻って応用できることを望んでいます。

 

コンテンツ消費の世界では、コンテンツにより多くの時間を費やすことが望まれています。

ラーニングの世界では、コンテンツをより効率よく消費することが重要です。

 

UMUの記事『マイクロラーニングとは?メリットとデメリットから見た必要性』では、さまざまなクライアント様での導入事例が豊富なユームテクノロジーが、マイクロラーニングの意味や活用方法、企業での導入事例を説明しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

LinkedInが4,000人以上のL&Dとビジネスの専門家を対象に、「職場での学習がどのように改善できるか」についてリサーチを行いました。

結果、一番の問題は、人々が十分な学習時間を取れないことでした。
ちなみに、回答者のうち58%が自分のペースで勉強したい、49%が仕事の中で学びたいという回答が得られました。

Deloitteが2015年に700以上の組織を対象に行われた調査からも同じことが言えます。
従業員は平均週に24分しか「フォーマルラーニング」する時間がないことがわかりました。
よって、より効果的、効率的なラーニングソリューションが求められています。

UMUは学習者の自律性を促し、学習効果を最大限させるラーニングプラットフォームです。

学びたい時に、いつでもどこでも情報にアクセスでき、リアルタイムのフィードバックも簡単にできます。

 

UMUの記事『営業力強化のためのマイクロラーニングと強化テクニック』では、セールス力強化に定評のあるAllego社のpresident Mark Magnacca氏によるATDブログへの寄稿記事をご紹介させていただいているので、ぜひ合わせてご覧ください。

UMUが提供する価値は、学習コンテンツではなく、マイクロラーニング、ブレンドラーニングを通じて、学習者のパフォーマンスを高め、企業の生産性を向上させることです。

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