効果的な研修後アンケートの作り方とは?作り方のポイントとテンプレートを紹介!
社員研修を実施したあと、今後の改善や研修の効果測定のために事後アンケートを実施している会社は多くあります。
しかし、「アンケートの作成方法がわからない」「今後の改善のためにテンプレートを知りたい」という方も多いのではないでしょうか?
研修後は適切なフィードバックを行い、今後の研修をより良いものにするためにはアンケートの設計が不可欠です。
当記事では、研修後のアンケートの効果的な作成方法とテンプレートも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
研修の効果測定における課題とは
最初にも述べたとおり、研修での学びを実際にビジネスの現場で活かせたかどうかを判断するためには、研修の効果測定が不可欠です。
画一的な知識の習得やスキル開発を目的とした研修であればある程度効果測定はしやすくなります。
他方、「意識改革」「行動革新」「価値観醸成」を目的とした研修の効果は抽象的になりがちで測定が困難です。
レベルの高い研修ほど効果測定は難しくなる傾向にあるので、研修の効果測定をどうするべきか、多くの育成担当者が頭を悩ませています。
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企業研修がわかる!お役立ち資料3点セットをダウンロードする研修効果測定の指標となる「カークパトリックモデル」とは?アンケートテンプレートも紹介!
研修の効果測定で、よく引用されるのが「Jack J. Phillips 研修の効果測定の5段階モデル」です。
- 【レベル1】反応(Reactions):
アンケート調査によって測定。研修に参加した人の反応で評価を行う。 - 【レベル2】学習(Learning):
アクションプランの精度、知的習得試験で測定。参加者の学習内容によって評価を行う。 - 【レベル3】行動(Behavior):
アンケートやインタビューで測定。研修で学んだ内容を行動に移せているかを評価。 - 【レベル4】結果(Result):
評価指標の達成度で測定。事前に設定した評価指標を超えているか、研修前後を比較して評価。 - 【レベル5】 投資対効果(ROI)
本来であれば下図のレベル1〜5まで一貫して設計するのが理想ですが、UMUでは、アンケート測定に適しているレベル1の「研修受講後の反応」と、レベル3の「研修受講者の実際の職場行動の変容」に絞ってアンケートの設計を行っています。
研修の効果を測定するためには、「研修直後」と「実践後」の2段階でのアンケートが必要です。
まず、研修直後(1回目)のアンケートは下記のような具体的なイメージができる内容を求められます。
- 研修前・研修後の変化
- 職場での活用シーン
- パフォーマンス向上の可能性
次に、実践後(2回目)のアンケートでは、下記のような1回目のアンケートを踏まえた上での具体的なエピソードを共有することが重要です。
- 実践計画の達成度
- 具体的な成功体験・失敗体験
- 研修内容を踏まえて得られた成果
成果の出る研修の効果測定方法については、UMUの資料『ブレンディッド・ラーニング成功のカギ。成果につながる効果測定とは?』でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
研修の成果を意識させる仕組みづくりが重要!研修後アンケートの作り方
効果測定を意識したアンケートの設計においては、研修直後に実施するアンケートの中に以下のような設問を盛り込みましょう。
- 研修内容全般について
- マインドセット
- 講師の評価
- 教材の評価
- 目標・課題の達成度
それでは、研修直後に実施するレベル1のアンケート設問例を見ていきましょう。
1.目標に対する進展
研修前後で能力が向上した値とその根拠を受講者に説明してもらうことで、当初設定した研修目的が、どの程度達成されたかを把握できます。
2.職場活用イメージ・具体的計画の策定
研修で学んだことを活用できそうな「ワークシーン」をできるだけ多く回答してもらいましょう。
具体的に思い浮かべられなければ、その活動が実際の行動に繋がることはありません。
3.職場で実践する際の障害・改善点の把握
学んだ内容を実践する上で、ボトルネックになっていることや、上司や同僚の助けが必要な項目を洗い出し、受講者の成果の妨げとなっている問題解消の手助けを行います。
また、アンケート内容は研修前からあえて「見せておく」べきです。
アンケートで行動変容を分析!実践後はより具体的なアンケートに
次に、職場での実践後に実施するレベル3のアンケート設問例をご覧ください。
1.実践計画の達成度
「研修直後に立てた実践計画を何%達成できたのか」「具体的に何を行ったのか」について回答してもらいましょう。
研修参加者の回答を蓄積していくことで、データとして今後の研修の改善にも活用できます。
2.成功・失敗のエピソード
「研修で得られた成果」「具体的に職場でできるようになったこと」などの成功エピソードと、「行動計画を立てたものの実践できなかったこと」「上手くいかなかったこと」などの失敗エピソードを具体的に回答してもらいます。
両方をしっかりと分析することが、研修の改善につながります。
3.研修内容を踏まえて得られた成果
「研修で学んだ内容で印象に残っていること」を一定の期間を置いてから質問をすることで、研修のインパクトや研修内容が実践に活かせているかなどの、研修の定着度合いを把握することができます。
さらに、研修を受講したことで回避できた失敗やリスクなどの設問を入れることで、リスクマネジメントの視点からも研修を評価することができます。
レベル3の職場実践後のアンケートの運用は、レベル1の研修直後で回答したアンケートを横に置き、振り返りながら回答してもらうとより効果的です。
研修参加者の意識づけやモチベーションアップに繋がることでしょう。
また、研修の効果測定を満足に行うためには、効果測定を意識した学習プログラムの設計も重要です。研修を意識した学習プログラムの設計方法については、UMUの資料『人材開発担当者を悩ませる「研修の効果測定」を解決する2つの視点と学習の設計方法とは』で解説しているので、ぜひご覧ください。
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企業研修がわかる!お役立ち資料3点セットをダウンロードする研修後アンケート作成にはUMUを使うのがおすすめ!
アンケートの設問をテンプレートとして紹介しましたが、あくまでも一例なので、ご自身の会社の研修内容やビジネスインパクトから逆算したアンケート設計を行うことが最も重要です。
UMUでは会社や業種に合わせた研修内容を設定できるようにお手伝いしております。
お困りでしたら、一度UMUにご相談ください。
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また、UMUでは、研修の設計から研修後のアンケート設計までをまとめた、「受講者アンケートのベストプラクティスとは」という資料を用意しております。
ぜひをダウンロードして参考にしてみてください。
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受講者アンケートのベストプラクティスとはをダウンロードするまとめ
研修後のアンケートはその時の受講者だけでなく、今後の教育においても影響してくるものです。
研修後すぐのアンケートは「研修前後での目標の達成度」を軸に、研修内容に関するアンケートを行い、数ヶ月後には「研修内容を踏まえて実践をした行動変容」を具体的に見ていきましょう。
自身の会社にあわせた研修後アンケートを行い、今後の育成にも役立てていきましょう!
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